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2016年中央1号文書

日付け:2016-03-09       ソース:新华社
 

 

2016年中央1号文書

 

中国共産党中央、国務院はこのほど「発展の新理念を実行に移し、農業近代化を加速し、全面小康の目標を実現することに関する若干の意見」(中央1号文書)を発表した。全文以下の通り。

 

 

 中国共産党第18期中央委第5回総会(5中総)で可決した「第13次国民経済・社会発展5カ年計画(201620年)策定に関する党中央の提案」は、新しい時期の農業・農村工作の重要手配を行った。各地域、各部門が革新(イノベーション)、協調、グリーン、開放、共有の発展の理念を強固に打ち立て、踏み込んで徹底的に実施し、農業近代化を強力に推進し、多くの農民と全国の人民が共に全面的小康社会に入ることを確保しなければならない。

 第12次5カ年計画期間(201115年)は、農業・農村発展の一つの黄金期だった。食糧は数年連続で高水準の増産となり、農業の総合的生産能力の質の飛躍を実現した。農民の収入は比較的速い伸びが持続し、都市と農村の住民の収入格差拡大の傾向に歯止めがかかった。農村のインフラと公共サービスが明らかに改善し、農民大衆の民生保障水準が向上した。農村の社会の調和と安定が、農村における党の執政の基礎を強固にした。実践が証明するように、党の「3農」(農業、農村、農民)政策は完全に正しく、多くの農民が心から擁護している。

 現在、中国の農業・農村の発展環境には重大な変化が起こり、多くの有利な条件もあるが、同時に各種の難題の解決も加速しなければならない。一方では、農業・農村の弱い部分の補強が全党の共通認識(コンセンサス)となり、「3農」工作の新たな局面を切り開くために強大な推進力が結集している。新しいタイプの都市化の推進が加速し、工業が農業を促進し、都市が農村を引っ張るための続的なけん引力が生み出されている。都市住民の消費構造の高度化が加速し、農業・農村の発展の余地を広げるための巨大な推進力がもたらされている。新たな科学技術革命と産業変革が起きつつあり、農業のタイプ転換と高度化に強力な駆動力を注入している。農村の各種改革が全面的に展開され、農業・農村近代化に尽きることのない原動力を提供している。その一方で、経済発展の新常態という背景の下で、農民の収入の安定した比較的速い伸びを促進し、都市と農村の格差縮小を加速し、計画通りの小康社会全面的完成を確保することが、必ず完成させなければならない歴史的使命だ。資源環境の制約が強まっている背景の下で、農業の発展のタイプ転換を加速し、食糧など重要農作物の有効供給を確保し、グリーン発展と資源の永続的利用を実現することが、必ず解決しなければならない現実の課題だ。国際農作物市場の影響が大きくなっている背景の下で、国際と国内の二つの市場、2種類の資源を統一的に利用し、わが国の農業の競争力を引き上げ、国際市場競争の主導権を勝ち取ることが、必ず挑まなければならない重大な試練だ。農業は小康社会の全面的完成、近代化実現の基礎である。必ず「3農」任務の責任感、使命感、緊迫感を確実に強くし、どんな時でも農業を軽視してはならず、農民を忘れてはならず、農村を疎かにしてはならず、認識のレベル、重視の程度、投入の度合いで強い勢いを保たなければならない。終始一貫して「3農」問題解決を全党の活動の重点中の重点とし、農業を強くし、恩恵を図り、豊かにする政策を弱めずに堅持し、農村の全面的小康建設を緩めずに推進し、近代農業の発展を加速し、農民の増収促進を加速し、社会主義新農村建設を加速し、農業・農村の良い流れを絶えず強固にし、発展させなければならない。

 「135」計画期は農村改革の発展を推進し、中国の特色ある社会主義の偉大な旗を高く掲げ、党の18回党大会と18期3中総、4中総、5中総の精神を全面的に貫徹する。鄧小平理論、「三つの代表」の重要思想、科学的発展観を導きとし、習近平総書記の一連の重要演説の精神を踏み込んで実行し、小康社会の全面的完成、改革の全面的深化、法に基づく国家統治の全面的推進、全面的な厳しい党管理の戦略的配置を堅持する。農民の主体的地位の堅持と農民の幸福の増進を農村の全ての取り組みの出発点と帰結点とする。発展の新理念によって「3農」の新たな難題を解決する。農業・農村の発展の優位性を根付かせ、革新駆動の度合いを強め、農業の供給サイド構造的改革を推進する。農業の発展パターンの転換を加速し、農業の安定発展と農民の持続的収入増を維持する。生産の効率が高く、作物が安全で、資源節約型で、環境にやさしい農業近代化の道を歩み、新しいタイプの都市化と新農村建設の両輪駆動、相互促進を図る。広範な農民が農業近代化ププロセスに平等に参加し、成果を共有できるようにする。

 2020年までに、現代農業建設ではっきりとした進展を遂げ、食糧生産能力を一層強固にし、向上させ、国の食糧の安全と重要農作物供給を効果的に保障し、農作物供給体系の質と効率を顕著に向上させる。農民の生活を全面的小康の水準に到達させ、農村住民の1人当たり収入を2010年の倍に増やし、都市と農村の所得格差を引き続き縮める。中国の現行の標準下での農村貧困人口の脱貧困を実現し、全ての貧困県のレッテルをはがし、地域全体の貧困問題を解決する。農民の素養と農村社会の教育水準を顕著に向上させ、社会主義新農村建設の水準を一段と引き上げる。農村の基本経済制度、農業支援保護制度、農村社会管理制度、都市と農村の発展一体化の体制・仕組みをより一層改善する。

 一、引き続き近代農業の基礎を固め、農業の質と効率、競争力を高める

 農業近代化を強力に推進するには、設備と技術的サポートの強化に力を入れ、近代農業の産業体系、生産体系、経営体系の構築に力を入れ、耕地による食糧備蓄、技術による食糧備蓄戦略(耕地の生産性や技術力を高めることを食糧生産の保障にすること)を実施し、食糧・経済作物・飼料生産の統一的計画、農林牧漁業の結合、栽培・養殖・加工業の一体化、第一・第二・第三次産業の融合した発展を推進し、農業を希望に満ちた成長産業に育てなければならない。

 1.高基準農地建設を大規模に推進する。投入の度合いを高め、建設資金を整理統合し、投融資の仕組みを刷新し、建設の歩みを加速し、2020年までに集中したひとまとまりの、干ばつ・水害に強く、安定して高収穫を上げ、生態環境にやさしい高基準農地約5300万㌶の建設を確保し、約6600万㌶の建設を目指す。建設計画を整理統合し、整備し、建設基準を統一し、監督管理・審査を統一し、記録を統一する。建設基準を引き上げ、建設内容を充実させ、付帯施設を完全にする。建設配置を最適化し、安全な食糧を作る高基準農地を食糧主産地で優先的に建設する。管理・保護・監督の仕組みを健全にし、管理・保護の責任主体を明確にする。高基準農地を永久基本農地とし、特殊な保護を実施する。高基準農地建設状況を地方の各レベル政府の耕地保護責任目標審査内容に組み入れる。

 2.農地の水利建設を大規模に推進する。農地の水利建設を農業インフラ整備の重点とし、2020年までに農地の有効灌漑面積を約6600万㌶にし、農地灌漑水の有効利用係数を0.55以上にする。重大な水利プロジェクト建設を加速する。河川・湖沼・ダム水系の連結プロジェクト建設を積極的に推進し、水資源の空間配置を最適化し、水環境容量を増やす。大・中型灌漑区建設を加速し、付帯・節水施設改造、大型灌排水ポンプ所の更新・改造を継続する。小型農地水利施設を整備し、農村の川や池の浚渫、丘陵地区の「5種類の小型水利施設(干ばつ用貯水池・一般貯水池・ポンプ所・ダム・水路)」、付帯の用水路、雨水貯留利用、牧草区の節水灌漑飼料用草地の建設を強化する。地域の大規模な高効率節水灌漑行動を強力に展開し、先進的で適切な節水灌漑技術を積極的に普及させる。中小河川の管理と鉄砲水、地質災害の防止・対策を継続して実施する。開発金融の水利プロジェクト建設支援の規模と範囲を拡大する。農業用水価格の総合改革を安定的に推進し、農業用水の総量規制と定額管理を実行し、農業用水価格を合理的に決定し、節水のインセンティブと的確な補助金の仕組みを構築し、農業用水の利用効率を高める。用水権の初期分配制度を整え、用水権取引市場を育てる。小型農地水利プロジェクトの財産権制度改革を深化させ、運営と管理・保護の仕組みを刷新する。民間資本の小型農地水利プロジェクトの建設と管理・保護への参加を奨励する。

3.近代農業の科学技術革新普及体系建設を強化する。農業科学技術の革新能力を全体として発展途上国のトップレベルに引き上げ、農業の重大基礎理論、先端コア技術の面で一群の世界トップレベルの成果を上げることを目指す。各種の農業科学技術資源を統一的に手配し、近代農業産業科学技術革新センターを建設し、農業科学技術革新重点プロジェクトを実施し、バイオ育種、農業機械設備、スマート農業、生態環境保護などの分野の基幹技術で重点的な突破(ブレークスルー)を図る。近代農業産業技術体系建設を強化する。農業の遺伝子組み換え技術の研究開発と監督管理を強化し、安全を確保した上で慎重に普及させる。ハイエンド農業機械設備と基幹コア部品の研究開発を加速し、主要農作物生産の全工程機械化の水準を向上させ、林業設備の近代化を推進する。「インターネット+」近代農業を強力に推進し、モノのインターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、モバイルインターネットなど現代情報技術を活用し、農業の全産業チェーンの改良と高度化を推進する。スマート気象観測と農業リモートコントロール技術の応用の発展に力を入れる。農業科学技術体制改革を深化させ、研究の成果の実用化奨励の仕組みを整え、協同イノベーションを促進する人材流動政策を策定する。農業の知的財産権保護を強化し、権利侵害行為を厳しく取り締まる。食糧のグリーン、高収穫、高効率な生産体制の構築を踏み込んで展開する。近代農業の発展の要求に適応した農業科学技術普及体系を整え、末端の農業技術普及の公益・営利サービス機関に対し的確な支援を提供し、大学、科学研究院が農業技術サービスを展開するよう導く。科学技術特派員制度を推進し、科学技術特派員が第一線で革新、起業を行うことを奨励する。農村専門技術協会の役割を発揮させ、農業のハイテク企業の発展を奨励する。国家近代農業モデル区、国家農業科学技術パーク建設を深化させる。

 4.現代種子業の発展推進を加速する。育成、繁殖、普及の一体化を強力に推進し、種子業の自主革新能力を向上させ、国の種子業の安全を保障する。種子業分野の科学研究成果の権益分配改革を踏み込んで推進し、成果権益の共有、移転、実用化と科学研究要員の分類管理の仕組みを模索する。現代種子業建設プロジェクトと種子業自主革新重大プロジェクトを実施する。優良種子重大科学研究共同難関攻略を全面的に推進し、機械化生産に適し、品質が優れ、生産量が多く、抵抗力が高く、広範に適応する品種を育成し、普及させ、主要食糧作物の新たな品種への更新と世代交代を加速する。海南、甘粛、四川の国レベル種子育成・製造基地と地域レベルの優良種子繁殖・育成基地建設推進を加速する。企業の育種の革新主体としての地位を強化し、国際競争力をもった現代種子業企業の育成を加速する。家畜・家禽の遺伝子改良計画を実施し、優れた新品種の育成を加速する。遺伝資源センサスを行い、保護と利用の度合いを強める。種子法を徹底して実施し、法に基づいた種子管理を全面的に推進する。偽種子取り締まりと権益保護の度合いを強める。

 5.多様な形式の農業の適度な規模の経営のけん引作用を発揮させる。農家の家庭経営を基礎とすることを堅持し、新しいタイプの農業経営主体と農業サービス主体が近代農業建設の中核的力となることを支援し、多様な形式の適度な規模の経営が農業機械化、成果の応用、グリーン発展、市場開拓などの面でけん引作用を十分に発揮するようにする。財政・租税、ローン保険、土地使用・電力使用、プロジェクト支援などの政策を整備し、新しいタイプの農業経営主体育成の政策体系を早急につくり上げ、財政資金の導きの役割をより一層発揮させ、大規模経営主体が生産面の投入を増やすよう促す。新しいタイプの農業主体とサービス主体の発展のニーズに適応し、集中・統合を行った後に新たに増加した一部耕地を、規定に基づき農地付帯施設の整備に使用することを認める。食糧生産の大規模経営主体の営業ローン改革試行を模索する。家庭農場、専門大型農家、農民合作社(協同組合)、農業産業化リーダー企業など新たなタイプの農業経営主体を積極的に育成する。さまざまなタイプの新しい農業サービス主体が代理耕作・代理栽培、共同耕作・共同栽培、土地委託管理など専門的で大規模なサービスを展開することを支援する。気象観測の農業へのサービス体系建設を強化する。農業向け社会サービス支援プロジェクトを実施し、政府が農業向け福祉サービスを購入する仕組みの革新と試行を拡大する。農業の生産サービス業の発展を加速する。工業・商業資本の農地リース参入、監督管理、リスク防止の仕組みを完全にする。県・郷・農村の経営管理体系を整え、土地の委託、大規模経営に対する管理サービスを強化する。

 6.新しいタイプの職業農民の育成を加速する。職業農民の育成を国の教育訓練発展計画に組み込み、職業農民教育訓練体系を基本的に完成させ、職業農民を近代農業建設の主導的力に育て上げる。農業職業教育をしっかりと行い、全日制農業中等職業教育を国の援助政策の範囲に組み込む。高等教育、中等職業教育資源に依拠し、農民が「半農半読」などの方式を通して地元の近くで職業教育を受けることを奨励する。新しいタイプの農業経営主体のリーダー育成活動を展開し、5年かけて基本的な訓練を受けられるようにする。農業に関する全日制学業教育を強化し、農業学校が農業専門教育を行うことを支援し、農業の通信教育体系を整え、方向性を定めた職業農民を育成する。近代農業建設に身を投じる意欲のある農村の若者、帰郷した出稼ぎ農民、農業技術普及要員、農村の大学・専門学校卒業生、退役軍人などが職業農民の陣容に加わるよう導く。財政の農業支援資金の使用を最適化し、一部の資金を職業農民育成にあてる。各地の経験を総括し、職業農民援助制度を構築し、健全にし、条件を満たした職業農民に関連政策を傾斜させる。条件を満たした地方が職業農民養老保険を模索することを奨励する。

 7.農業の生産構造と地域配置を最適化する。大きな食物観を樹立し、国土資源全体に目を向け、全方位、多様なルートで食物資源を開発し、ますます多様化する食物消費のニーズを満たす。穀物の基本的自給、食糧の絶対的安全確保を前提として、市場ニーズに対応し、自然環境にマッチした近代農業の生産構造と地域配置を基本的につくり上げ、農業の総合的効率を高める。栽培業の構造調整計画実施をスタートさせ、水稲と小麦生産を安定させ、優位性のない地域のトウモロコシ栽培を適切に減らす。食糧主産地の食糧生産核心区建設を支援する。食糧生産から飼料生産への転換試行を拡大し、近代飼料作物産業体系建設を加速する。食糧統計の基準を合理的に調整する。食糧生産機能区と大豆、綿花、油脂用作物、サトウキビなど重要な農作物生産保護区の指導意見(ガイドライン)を策定、確定する。主食馬鈴薯の開発を積極的に推進する。近代牧畜業建設を加速し、環境のキャパシティに基づいて地域の養殖配置を調整し、家畜・家禽養殖構造を最適化し、草食動物牧畜業を発展させ、大規模生産、集約化経営を主導とする産業発展の枠組みをつくり上げる。栽培業と養殖業が結合した循環農業モデルプロジェクト実施をスタートさせ、栽培業と養殖業の結合、農牧業の循環発展を後押しする。漁業・漁港建設を強化する。干ばつに強い農業、熱帯農業、優れた特色ある雑穀、特色ある経済林、植物油、竹・藤・花卉、森林経済の発展に力を入れる。

 8.国際と国内の二つの市場、2種類の資源を統一的に利用する。農業の対外開放戦略の配置を完全にし、農作物輸出入を統一的に手配し、農業の対外貿易と国内農業の発展が相互に促進し合う政策体系の形成を加速し、国内市場の需要補てん、構造調整促進、国内産業と農民の利益保護の有機的統一を実現する。農作物輸出への支援の度合いを強め、農作物輸出の伝統的優位性を強固にし、新たな競争優位性を育て、特色ある高付加価値の農作物輸出を拡大する。食糧の絶対的安全を確保し、国際的な資源と市場を利用し、国内の農業構造を最適化し、資源環境圧力を緩和する。重要農作物輸入のグローバルな配置を最適化し、輸入元多様化を推進し、互恵とウィンウィンの安定した経済貿易関係の構築を加速する。貿易救済と産業損害補償の仕組みを健全にする。国境管理を強化し、総合的管理を踏み込んで展開し、農作物の密貿易を取り締まる。農業の対外協力計画を統一的に制定し、実施する。「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)沿線および周辺の国・地域との農業投資、農業貿易、農業科学技術、動植物検疫の協力を強化する。中国企業が多様な形式の多国籍経営を展開することを支援し、農作物の加工、貯蔵・輸送、貿易などの段階の協力を強化し、国際競争力をもった食糧企業と農業企業グループを育てる。

 二、資源保護と生態系回復を強化し、農業のグリーン発展を推進する

 農業の持続可能な発展推進には、グリーン農業の発展が生態系を保護することであるという観念を確立し、資源の高効率利用、生態系の安定、原産地の良好な環境、作物の品質が安全という農業発展の新たな枠組みの形成を加速しなければならない。

 9.農業資源の保護と高効率の利用を強化する。農業資源の効果的保護、高効率利用の政策と技術サポート体系を基本的に完成させ、過剰な開発とずさんな利用法を根本から変える。最も厳格な耕地保護制度を堅持し、耕地レッドラインを堅く守り、永久基本農地を全面的に画定し、農村の土地整備を強力に推進し、耕地の量、質、生態の「三位一体」の保護を推進する。耕地の転用と補充の均衡をはかる制度を実施し、改善し、転用が多く補充が少ない、優れた土地を転用し劣った土地を補充する、水田を転用し灌漑できない土地を補充することを断固として防ぎ、林地を破壊して開墾することを厳しく禁じる。建設地に転用した耕地の作土剥ぎ取り・再利用を全面的に推進する。建設用地の総量と強度の両面からのコントロールを実施し、農村の集団所有建設用地の規模を厳しく管理する。耕地保護補償の仕組みを整える。耕地の質の保護と向上行動を実施し、耕地の質の調査評価と監測を強化し、東北の黒土の保護利用試行の規模を拡大する。渤海穀倉科学技術モデルプロジェクトを実施し、科学技術のサポートの度合いを強め、塩アルカリ土壌改良を加速する。農業の持続可能な発展の実験モデル区を建設する。農業空間と生態空間の保護レッドラインを画定する。最も厳格な水資源管理制度を実施し、水資源管理の「3本のレッドライン」の絶対的制約を強化し、水資源消費の総量と強度のどちらも抑制する。地下水監測を強化し、超過取水地域の総合的管理を展開する。河川・湖沼水域の沿岸の用途管理・制限制度を実施する。自然保護区の建設と管理を強化し、重要な生態系統と種資源に対し強制的保護を実施する。絶滅危惧野生動植物の緊急保護プロジェクトを実施し、救護繁殖センターと遺伝子プールを建設する。野生動植物の輸出入管理を強化し、象牙など絶滅危惧種の野生動植物およびその製品の違法な取引を厳しく取り締まる。

 10.農業環境の際立った問題への対策を加速する。農業環境改善の政策・法規・制度と技術的方途を基本的に完成させ、農業の生態環境悪化の傾向に全体的に歯止めをかけ、対策の目に見える成果を上げる。農業環境の際立った問題への対策の全体計画を実施し、改善する。農業面源汚染の対策の度合いを強め、化学肥料、農薬のゼロ成長行動を実施し、栽培業の廃棄物の資源化利用、無害化処理の地域モデルプロジェクトを実施する。高効率の生態循環農業モデルを積極的に普及させる。耕地輪作休耕制度の試行を模索し、輪作、休耕、退耕(耕作をやめる)、代替栽培など多くの方式を通して、地下水過くみ上げ地域、重金属汚染地域、生態系の退化が深刻な地域に対し総合的対策を展開する。全国水土保全計画を実施する。砂漠化、礫砂漠化、水土流失総合対策を実施する。

 11.農業の生態保護と回復を強化する。山、水、林、田、湖の生態保護と回復プロジェクトを実施し、全体的保護、系統的回復、総合的対策を実行する。2020年までに森林カバー率を23%以上にし、湿地面積を5300万㌶以上にする。新たな退耕還林還草(農地を林地、草地に戻す事業)の規模を拡大する。退牧還草(放牧地を原野に戻す)プロジェクトの実施範囲を拡大する。新たな草原生態保護助成奨励政策を実施し、助成金、奨励金の基準を適切に引き上げる。湿地保護・回復プロジェクトを実施し、退耕還湿(農地を湿地に戻す事業)を展開する。砂漠化した土地の封鎖・保護制度を構築する。旧工鉱業現場跡地、自然災害で破壊された土地の回復・開墾利用を強化する。大規模な国土緑化活動を展開し、森林面積と蓄積量を増やす。東北・華北・西北、長江、珠江、沿海地域の保安林体系など林業重点プロジェクトの建設を強化する。北京と天津の風砂源対策を引き続き推進する。天然林保護制度を整備し、天然林の営利目的の伐採を全面的に停止する。海洋漁業資源の総量管理制度を整備し、休漁・禁漁制度を厳格に実行し、近海漁の漁獲限度枠管理の試行を展開し、計画に基づき退養還灘(養殖場を海に戻す)を実行する。水生態回復プロジェクト建設推進を加速する。生態保護補償の仕組みを構築し、整え、地域と流域をまたぐ生態保護補償の試行を展開する。耕地、草原、河川・湖沼の養生計画を策定、実施する。

 12.食品安全戦略を実施する。食品安全国家基準の整備を急ぎ、2020年までに農薬・獣医薬の残留限度指標を国際的な食品規格の基準と基本的にリンクさせる。産地の環境保護と根本からの対策を強化し、農業投入品の厳格な使用管理制度を実行する。高効果低毒性低残留農薬を普及させ、獣用抗菌薬管理行動を実施する。優れた農産品と食品ブランドを生み出す。農業標準化モデル区、園芸作物標準パーク、標準化大規模養殖場、水産健康養殖場の建設を引き続き推進する。動植物保護能力向上プロジェクトを実施する。畑から食卓までの農産物の品質と食品の安全の監督管理体系を早急に健全にし、全行程トレーサビリティ、相互連結・共有の情報プラットホームを構築し、標準体系建設を強化し、リスクの監測評価と検証検査体系を健全にする。生産経営主体の責任を明確にし、食品安全に関する各種違法犯罪を厳しく処罰する。食品安全革新プロジェクトを実施する。末端の監督管理機関の能力建設を強化し、専門的な検査員を育成し、サンプル調査がカバーする面を拡大し、日常検査を強化する。病死した家畜・家禽の無害化処理と養殖業保険が連動する仕組みづくりの推進を加速する。家畜・家禽の食肉処理の管理を規範化し、人と家畜の両方が感染する伝染病の予防・対策を強化する。動植物の伝染病の情況監測・制御と辺境、口岸(通関港)および主要物流ルートの検査検疫能力建設を強化し、外来有害種の侵入を厳しく防止する。食品安全都市と農産物品質安全県の建設を踏み込んで展開し、農村食品安全対策行動を展開する。食品安全責任制を強化し、農産物の品質と食品の安全の確保を党と政府の指導層の政治業績の重要評価指標とする。

 三、農村の産業融合を推進し、農民の収入の持続的で比較的速い伸びを促進する

 農民が小康社会に向かうことを強力に推進するには、農村独特の優位性を十分に発揮させ、農業の多様な機能を深く掘り起し、強大な農村の新産業、新業態を育成し、産業の融合発展が農民の増収の重要な支えとなるよう後押しし、農村を大いに活躍のできる大きな舞台にしなければならない。

 13.農産物加工業のタイプ転換と高度化を推進する。農産物加工技術の革新を強化し、農産物の一次加工、高度加工、総合利用加工の調和のとれた発展を促し、農産物加工の転化率と付加価値を高め、農民の増収のけん引能力を増強する。計画と政策の導きを強化し、主産地の農産物加工業の急速な発展を促進し、食糧主産地が食糧の高度加工を発展させることを支援し、優位性をもった一群の産業クラスターを形成する。自前の知的財産権をもった技術装備を開発し、農産物加工設備の改良と高度化を支援し、農産物加工技術の集約基地を建設する。一群の農産物高度加工のリーダー企業と国内外で名前を知られるブランドを育てる。環境保護、エネルギー消費、品質、食品安全などの標準の役割を強化し、農産物加工企業の優勝劣敗を促進する。農産物の産地における一次加工補助政策を整備する。農産物加工業の発展促進に関する意見を研究し、策定する。

 14.農産物の流通施設と市場の建設を強化する。統一して開放され、配置が合理的で、競争に秩序がある近代農産物市場体系を健全にし、流通を活性化する中で農民の増収を促進する。農産物卸売市場の高度化改造を加速し、流通の中核ネットワークを整備し、食糧など重要農産物の貯蔵・物流施設建設を強化する。地域をまたいだ農産物のコールドチェーン物流体系を整備し、コールドチェーン標準化モデルを展開し、特色ある農産物生産地域での予冷プロジェクトを実施する。公益性農産物市場の建設を推進する。農産物販売の公共サービスプラットホーム建設を支援する。農産物の物流コスト削減行動を展開する。農村の電子商取引のより速い発展を促進し、オンラインとオフラインの融合、農産物の都市への進出と農業用物資と消費品の農村への進出という双方向の流通の枠組みをつくる。行政村のブロードバンド全カバーを実現し、通信サービスへの補助金の仕組みを刷新し、農村のインターネットの高速化と費用低減を推進する。商業・貿易・流通、供給と販売、郵便など諸体系の物流サービスネットワークと施設の建設とリンクを強化し、県・郷・村の物流体系の整備を加速する。「農村速達」プロジェクトを実施する。大型電子商取引プラットホーム企業が農村で電子商取引サービスを展開することを奨励し、地方と業界が農村電子商取引サービス体系を健全化することを支援する。農村の電子商取引発展に適応した農産物の質のレベル分け、収穫後処理、包装配送などの標準体系を構築し、健全にする。電子商取引の農村進出総合モデル事業を踏み込んで展開する。情報を各村各戸に届ける試行事業の度合いを強める

 15.レジャー農業と郷村観光を強力に発展させる。農村の美しい自然、田園風景、郷土文化などの資源に依拠し、レジャー・休暇、旅行・観光、養生・養老、クリエイティブ農業、農耕体験、農村手工芸などの発展に力を入れ、それらを農村を繁栄させ、農民を豊かにする支柱産業に育てる。計画の導きを強化し、助成金に変え奨励金を支給する、先に建設し後から補助する、財政から利息を補助する、産業投資基金を設立するなどの方式でレジャー農業と郷村観光業の発展を支援し、レジャーや観光で村に入る際に重点となる道路、ブロードバンド、駐車場、トイレ、ごみ・汚水処理などのインフラの改善に力を入れる。農民がレジャー・観光合作社を発展させることを積極的に支援する。民間資本が、農民が広く参加し、受益者が多いレジャー・観光プロジェクトを発展させることを指導し、支援する。農村の生態環境と文化遺産の保護を強化し、歴史的記憶、地域の特徴、民族風情のある特色ある小鎮(町)を発展させ、一村一品、一村一景、一村一韻の魅力ある村、観光と静養に適した森林風景区を建設する。各地域の具体的条件に基づき、レジャー山荘、郷村ホテル、特色ある民宿、オートキャンプ、アウトドアスポーツなど郷・村のレジャー・休暇商品を計画的に開発する。レジャー農業と郷村観光の高度化プロジェクトを実施し、中国の伝統手工芸計画を振興する。農業文化遺産の調査と保護を展開する。条件を満たした地方が農村の遊休家屋、集団建設用地、「四荒地」、利用可能な林、川や池などの資産と資源を活用し、レジャー農業と郷村観光を発展させることを支援する。レジャー農業と郷村観光プロジェクト建設用地を土地利用全体計画と年度計画に組み入れ合理的に手配する。

 16.農業の産業チェーンと農民の利益を結び付ける仕組みを整える。農業の生産・加工・販売の緊密な結びつき、農村の第1次・2次・3次産業の深い融合を促進し、農業の産業チェーンの整理統合とバリューチェーンの高度化を推進し、農民が産業の融合発展により増加した収益を共有できるようにし、農民の増収の新たなモデルを育成する。購買販売協同組合が農民合作社を興し、農民を導いて農村の産業の融合発展に参加させ、農民が産業チェーンの収益を共有できるようにすることを支援する。契約農業を革新し、発展させ、農業産業化のリーダー企業が安定した原料生産基地を建設することを支持し、農家にローン担保を提供し、契約農家が農業保険に参加するのを支援する。株式合作の発展を奨励し、農家が自発的に土地経営権などでリーダー企業と農民合作社に資本参加するよう導き、「最低保証収益+株式に基づく配当」などの方式を採用し、農家が加工販売段階の収益を享受できるようにし、リスク防止の仕組みを構築し、健全にする。農民合作社のモデル建設を強化し、合作社が農作物の加工流通と直接供給・直接販売を発展させることを支援する。政府と民間資本の協力、利子補給、基金設立などを通して、民間資本の農村の新産業、新業態への投入をけん引する。農村産業融合発展試行モデルプロジェクトを実施する。財政の農業支援資金の使用を、農民が産業チェーンの利益を共有できる仕組み作りと結び付ける。「契約面での農業支援」の仕組みを強固にし、整備し、農民と農業関連企業に法律相談、契約書見本文、紛争調停などのサービスを提供する。

 四、都市と農村の調和のとれた発展を推進し、新農村建設のレベルを高める

 農業と農村の弱い部分の補強を急ぎ、工業が農業を育て、都市が農村を支えることを堅持し、都市と農村の公共資源のバランスのとれた配置、都市と農村の要素の平等交換を促進し、都市と農村の基本公共サービスの均等化のレベルを安定的に引き上げる。

 17.農村のインフラ整備を加速する。国が財政支援するインフラ整備の重点を農村におき、農村のインフラをしっかりと建設し、管理し、保護し、運営し、都市と農村の格差を顕著に縮小させる。農村のインフラへの投入の長期的に有効な仕組みを健全にし、都市と農村のインフラの相互接続、共同建設と共有を促進する。農村の飲用水水源の保護を強化する。農村の飲用水の安全の強化・レベル向上プロジェクトを実施する。都市の水供給施設を周辺の農村に拡大することを推進する。農村の電力網の改良・高度化プロジェクトの実施を加速し、農村の「電力不足」の総合対策を展開し、グリーンで小規模な水力発電を発展させる。条件を満たした全ての郷・鎮と建制村で舗装道路、定期バス運行を実現し、一定の人口規模をもつ自然村の道路建設を推進する。条件を整え、都市と農村の旅客輸送一体化を推進する。国有林エリアの防火応急道路建設を加速する。農村の道路修繕・保護費用を地方財政予算に組み込む。農村の大規模バイオガスを発展させる。農村の危険建造物の改造の度合いを強め、農村の住宅の耐震改造を統一的に進め、ローンの金利・元金割引、公共賃貸住宅の集中建設などの方式を通し、農村の困難を抱える家庭の住宅の安全問題の解決を急ぐ。農村の防災・減災体系建設を強化する。農村インフラへの投融資体制・仕組み革新の政策意見を研究し、策定する。

 18.農村の公共サービスのレベルを向上させる。社会事業の発展の重点を農村と農業移転人口の受け入れが比較的多い都市におき、都市の公共サービスの農村への延伸の推進を加速する。農村の就学前教育の発展を加速させ、公立と民間運営のどちらも行うことを堅持し、農村に恩恵をいきわたらせる就学前教育の資源を拡大する。都市と農村で統一され、農村に重点をおく義務教育経費保障の仕組みをつくり上げる。貧困地域の義務教育が脆弱な学校の基本的教育条件を全面的に改善し、農村の学校の寄宿条件を改善し、郷・村の小規模学校をしっかりと運営し、学校の標準化建設を推進する。高校段階の教育の普及を加速し、中等職業教育の学費・雑費の納入免除を徐々に分類しながら推進し、まず初めに貧困認定を受けた家庭の経済的に困難な学生から、普通高校の学費・雑費を免除し、経済的に苦しい家庭の学生に対する学費支援の全カバーを実現する。農村の貧困地域での経済的に困難な学生向け募集などの特別計画を踏み込んで実施し、民族自治県の全カバーを実現する。郷・村の教師の陣容建設を強化し、教師補充のルートを広げ、都市部の優秀な教師の郷・村の学校への流動を推進する。農村の特殊教育をしっかりと行う。都市と農村の住民基本医療保険制度を整理統合し、政府の補助基準、個人の保険料と受益の水準を適切に引き上げる。都市と農村の住民大病保険制度を全面的に実施する。都市と農村の医療救済制度を健全にする。都市と農村の住民養老保険の加入・保険料納入の奨励と制約の仕組みを整え、保険加入者が比較的高いレベルの保険料を選択するよう導く。農村の最低生活保障申請家庭の経済状況の審査の仕組みを改善し、農村の最低生活保障制度と貧困対策開発政策の効果的なリンクを実現する。農村の留守児童と女性、老人に対する配慮のサービス体系を構築し、健全にする。農村の困難を抱える児童の福祉保障と未成年の社会保護制度を構築し、健全にする。農村の社会工作とボランティアサービスの発展に積極的に取り組む。農村の女性の財産分与、婚姻と子育て、政治参加などの面での合法的権益を確実に守り、女性が公平な教育機会、就業機会、財産性収入、金融資源を得られるようにする。農村の養老サービス体系、障害者リハビリ、高齢者扶養施設建設を強化する。農村の葬儀改革を深化させ、法に基づいて管理し、サービスを改善する。農村の末端総合公共サービス資源の最適化と整理統合を推進する。農村の公共文化サービス体系建設を全面的に強化し、住民に恩恵をもたらす文化プロジェクトを引き続き実施する。農村で末端総合文化サービスセンターを建設し、末端の文化宣伝、党員教育、科学普及、スポーツ・健康づくりなどの施設を整理統合し、文化情報資源の共有、農村での映画上映、農家図書室などのプロジェクトを整理統合し、末端の文化公共施設の全体的な効果を発揮させる。

 19.農村の居住環境整備行動と美しく住みやすい郷・村建設を展開する。郷・村自身の発展の規則性を尊重し、農村の特徴を体現し、故郷の風情を重視し、郷・村本来の姿を保存し、農民の幸福な故郷をつくるために努力する。県域の郷・村建設計画と村落計画を科学的に編成し、民家設計のレベルを高め、郷・村建設計画の許可・管理を強化する。引き続き農村環境総合整備を推進し、奨励で整備を促す政策を完全にし、一まとまりの整備範囲を拡大する。農村の生活ごみ対策5年特別行動を実施する。都市の各種パイプ網の延伸、集中処理、分散処理など多様な方式を採用し、農村の生活汚水処理とトイレ改良を加速する。村落緑化プロジェクトを全面的にスタートさせ、エコ郷・村建設を展開し、グリーン建材を普及させ、農家の省エネ住宅を建設する。農村の住みやすい水環境建設を展開し、農村河川クリーン行動を実施し、エコでクリーンな小流域を建設する。村レベルの公益事業一事一議に対する財政報奨・補助資金の役割を発揮させ、村内の公共施設と居住環境の改善を支援する。村落の清潔維持制度を広範囲で構築する。都市と農村の環境対策のどちらも重視することを堅持し、農村の環境整備支出を徐々に地方財政予算に組み込み、中央財政から差別化した報奨・補助を支給し、政策性金融機関が長期低金利ローンを提供し、政府によるサービス購入、専門企業が一体化した運営メカニズム建設を模索する。伝統的村落、民家、歴史と文化のある村・鎮の保護の度合いを強める。エコ文明模範村・鎮建設を展開する。各地が地元の実情に合わせ、各自の特色があり、美しく住みやすい郷・村建設モデルを模索することを奨励する。

 20.農村の労働力の移転、就業、起業と農民工の市民化を推進する。農村の労働力移転就業サービス体系を健全にし、自宅の近くでの移転、就業、起業を強力に促進し、外に流出する農民工の規模を安定させ、拡大し、農民工が故郷に帰り起業することを支援する。特色ある県域経済と農村サービス業を強力に発展させ、中小都市と特色ある鎮の育成を加速し、農業移転人口の吸収能力を増強する。農村の柔軟な就業、新しい就業形態に対する支援を強める。各地域が農村女性就業起業基金を設立することを奨励し、女性への小額担保ローンの実施の度合いを強め、女性の技能訓練を強化し、農村の女性が家庭手工業を発展させることを支援する。新世代農民工職業技能向上計画を実施し、農村の貧困家庭の子女、上級学校に進学しなかった中学・高校卒業生、農民工、退役軍人に対する無料の職業訓練を展開する。法に基づき、農民工の合法的労働権益を守り、都市と農村の労働者の平等な雇用制度を整備し、農民工の給与支払い保障の長期的に有効な仕組みを構築し、健全にする。戸籍制度改革を一段と推進し、1億前後の農民工とその他の常住人口を都市部で定住させる目標を実現し、都市部に定住した農民工と都市部住民の同等の権利と義務を保障し、戸籍人口の都市化率を早急に高める。居住証制度を全面的に実施し、居住年限などの条件とリンクした基本公共サービス提供の仕組みを構築し、健全にし、基本公共サービスの全常住人口カバーの実現に努力する。農民工と共に移住した子女が現地で高校入試、大学入試に参加できる政策を実施し、改善する。条件を満たした農民工を都市社会保障と都市住宅保証の実施範囲に組み込む。財政移転支出と農業移転人口の市民化をリンクさせる仕組みを健全にし、都市建設用地の増加規模と農業移転人口を吸収し定住させた数をリンクさせる仕組みを構築する。都市に定住した農民の土地請負権、宅地使用権、集団収益分配権を守り、それらの権益を法に基づき、自発的に、有償で譲渡するよう導き、支援する。

 21.貧困脱却の難関攻略プロジェクトを実施する。的確な貧困対策、貧困脱却を実施し、人と地域の実情に合わせた施策を行い、貧困家庭を分類して支援し、貧困脱却の難関攻略戦に断固として打ち勝つ。産業支援、移転就業、居住地移転などの措置を通して5000万前後の貧困人口の貧困脱却を実現する。完全に或いは部分的に労働能力を失った2000万余の貧困人口の全てを、最低生活保障のカバー範囲に入れ、社会保障政策による徹底した貧困脱却を実施する。貧困脱却任務責任制を実行し、中央が統一的に計画手配し、省(自治区、直轄市)が総責任を負い、市、県がしっかりと実行する業務の仕組みをより一層整える。各レベルの党委と政府が貧困脱却の難関攻略を重大な政治任務として肩に担い、各部門が歩調をそろえ、力を合わせて戦い、職責を果たし、民生プロジェクト、民衆に恩恵をもたらす政策を最大限貧困地域に傾斜させる。広く社会各方面の力を動員し貧困対策開発に積極的に参加させる。最も厳格な貧困脱却難関攻略の審査・監督・調査・問責を実行する。

 五、農村改革を深く推進し、農村発展の内在的原動力を増強する

 「3農」の難題を解決するには、必ず体制・仕組みの刷新を揺らぐことなく推進することを堅持し、都市と農村の二元構造の体制的障害を打ち破ることに力を入れ、多くの農民の革新・起業の活力を引き出し、農業と農村の発展の新たな原動力を解き放たなければならない。

 22.食糧など重要農産物の価格形成メカニズムと備蓄制度を改革し、改善する。市場化改革の方向性と農民の利益の保護のどちらも重視することを堅持し、「品種ごとの施策、漸進的推進」の方法を採用し、農産物市場のコントロール制度を整える。稲、小麦の最低購入価格政策を引き続き執行する。新疆の綿花、東北地区の大豆の目標価格改革試行を踏み込んで推進する。市場による価格決定、価格と補助の分離の原則に基づき、トウモロコシの貯蔵制度改革を安定的に推進し、トウモロコシ価格に市場の需給関係を反映させると同時に、農民の合理的収益、財政受容能力、産業チェーンの調和のとれた発展などの要素を総合的に考慮し、トウモロコシの生産者補助制度を構築する。政策性機能と経営性機能分離の原則に基づき、中央の食糧備蓄管理体制を改革し、整備する。国有食糧企業改革を深化させ、多様な市場化された買付け・販売主体を発展させる。食糧など重要農産物の国家備蓄規模を科学的に確定し、出し入れ・調節の仕組みを整える。

 23.農業と農村への投入が持続的に伸びる仕組みを健全にする。財政からの農業と農村への投入を優先的に保障し、農業と農村を国の固定資産投資の重点分野とすることを堅持し、力の度合いを弱めず、総量の増加を確保する。財政政策の導きの機能と財政資金のテコの作用を十分に発揮させ、金融資本、工業・商業資本が農業と農村により多く投入することを奨励する。貧困対策、水利、農村の産業融合、農産物卸売市場など「3農」分野の重点プロジェクトと事業に対する特別建設基金の支援の度合いを強める。計画の導きの役割を発揮させ、資金の使用とプロジェクトの管理の方法を改善し、農業関連資金の整理統合と統一手配を多様なレベルで踏み込んで推進し、省レベルの農業関連資金管理改革と市・県レベルの農業関連資金の整理統合の試行を実施し、資金使用の業績評価方法を改善する。食糧栽培農家への直接補助金、優良種補助金、農業用物資総合補助金を合わせて農業支援保護補助金とし、耕地の地力保護と食糧生産能力向上を重点的に支援する。農業機械購入補助政策を整備する。3年前後をかけ全国農業ローン担保体系を構築、整備し、今年、省レベル農業ローン担保機関の正式な設立と運営開始を推進する。農産物主産地と重点生態機能区への移転支出の度合いを強める。主産地の利益補償の仕組みを整える。農地開墾部門を徐々に国の農業支援と民生改善政策のカバー範囲に組み込む。農民の増収支援政策体系の指導意見を研究し、策定する。

 24.金融資源をより多く農村に傾斜させることを推進する。重層的で、カバー範囲が広く、持続可能な農村金融サービス体系の構築を加速し、農村のインクルーシブファイナンス(金融包摂)を発展させ、資金調達コストを引き下げ、農村金融サービスチェーンを全面的に活性化させる。預金の預け入れ・引き出し、支払いなど基本金融サービスを一層改善する。県域法人としての農村信用社の地位を安定させ、管理水準とサービス能力を向上させる。農村信用社省連合会の改革試行を展開し、行政管理を徐々に薄め、サービス機能を強化する。国有、株式制金融機関が「3農」業務を開拓することを奨励する。中国農業銀行3農金融事業部改革を深化させ、「3農」金融商品の革新と重点分野への貸し付け・投入の度合いを強める。国家開発銀行の優位性と役割を発揮させ、「3農」に奉仕する融資モデルの革新を強化する。中国農業発展銀行の政策的機能を強化し、中長期の「3農」貸し付け・投入の度合いを強化する。中国郵政貯蓄銀行が3農事業部を設立し、専門化された農業サービス体系をつくり上げることを支援する。村鎮銀行の設立モデルを革新し、カバーする範囲を拡大する。インターネット金融、モバイル金融の農村での規範的発展を導く。農民合作社内部の信用組合試行の範囲を拡大し、リスク防止・解消の仕組みを健全にし、地方政府の監督管理責任を遂行する。農村金融総合改革実験を展開し、農村金融の組織とサービスの革新を模索する。農村ファイナンスリース業を発展させる。リスクがコントロール可能という前提の下で、農村の土地請負経営権と農民の住宅財産権を抵当とするローンの試行を、安定的に秩序をもって推進する。林地所有・使用権を抵当とするローンを積極的に発展させる。農作物先物用の品種を設け、農作物先物取引試行を展開する。農業関連企業が重層的資本市場に依拠し資金調達を行うことを支援し、債権市場が「3農」に奉仕する度合いを強める。農村信用体系建設を全面的に推進する。「3農」融資担保体系を早急に構築する。中央と地方の二つのレベルでの金融監督管理の仕組みを整備し、農村の金融リスクを確実に防止する。農村金融の消費者に対するリスク教育と保護を強化する。「3農」貸し付けの統計を整備し、農家への貸し付け、新型農業経営主体への貸し付け、貧困支援用の利子補助貸し付けなどを際立たせる。

 25・農業保険制度を整える。農業保険を農業支援の重要な手段とし、農業保険がカバーする範囲を広げ、保険の品種を増やし、リスク保障水準を上げる。新しいタイプの農業経営主体のニーズに適応した保険品種を積極的に開発する。重要農作物の目標価格保険、収入保険、天気指数保険の試行展開を模索する。地方が特色ある優位性をもった農作物保険、漁業保険、施設農業保険を発展させることを支援する。森林保険制度を整備する。農業補助金、農業関連ローン、農作物先物と農業保険が連動する仕組みの構築を模索する。農業保険証券を担保とするローン、農家信用保証保険を積極的に模索する。「保険+先物」試行を安定的に拡大する。保険資金が農業支援融資業務の革新試行を展開することを奨励する。農業保険の大型災害リスク分散の仕組みを一段と整備する。

 26.農村の集団財産権制度改革を深化させる。2020年までに土地などの農村の集団資源資産の権利確定・登記・証明書交付、営業資産の株式換算と当該集団経済組織の構成員への株数割り当てを基本的に完成させ、非営業資産を集団で統一的に運営管理する仕組みを健全にする。農村の土地請負関係を安定させ、集団所有権を実施に移し、農家の請負権を安定させ、土地経営権を活性化させ、「三権(土地の所有権、請負権、経営権)分離」の方法を整備し、農村の土地請負関係の長期不変の具体的規定を明確にする。農村の請負地の権利確定・登記・証明書交付の全省での試行推進を引き続き拡大する。法に基づき土地経営権の秩序ある譲渡を推進し、農家が自発的に請負地を交換し、連続した一続きの耕地での耕作を実現することを奨励し、導く。農村の基本経営制度の安定と整備のための指導意見を研究し、策定する。土地と建物が一体となった農村の集団建設用地と宅地の使用権の権利確認・登記・証明書交付の推進を加速し、必要な作業経費を地方財政予算に組み込む。農村の土地徴収、集団経営建設用地の市場投入、宅地制度改革の試行を推進する。宅地権益の保障と取得方式を整備し、農民の住宅保障の新たな仕組みを模索する。農村の集団経営建設用地の市場投入改革試行の経験を総括し、農民の集団と個人が分かち合う価値増加による収益を適切に引き上げ、土地付加価値増加収益調節金の徴収・管理方法を早急に策定する。都市と農村の建設用地の増減リンクの試行を整備し、拡大し、地目変更取引の収益を農民の生産と生活条件の向上に使う。土地整備で増加した耕地を、占補均衡(建設用地として耕地を使用する際に、同じ大きさの耕地を補うこと)のための補充耕地とし、投資者が利益を得る原則に基づいて地目変更取引の収益を返還する。国の重大プロジェクト建設の補充耕地を国が統一的に手配する具体的方法を研究する。村レベルの土地利用計画の編制を急ぐ。財政資金を農業と農村に投入して形成した営業資産を株式換算して各農家に割り当て、集団組織のメンバーが長期にわたり資産収益を享受できる方式を模索する。農村集団財産権制度改革を促進する租税優遇政策を策定する。村レベルの集団経済の発展支援の試行を展開する。購買販売協同組合総合改革を踏み込んで推進し、農業のためのサービス能力を向上させる。集団林地権制度を整備し、林地権の規範的で秩序ある移転を導き、家庭林場、株式制合作林場の発展を奨励する。草原の請負経営制度を整える。

 六、党の「3農」工作に対する指導を強化し改善する

 農業近代化と農民の小康実現を加速し、党が全局を把握し、各方面を調整する指導としての核心的役割を堅持し、農村工作の体制・仕組み、方式・方法を改善し、政治的、組織的保障を絶えず強化する。

 27.党の農村工作の指導のレベルを向上させる。「3農」問題の解決を全党の活動の重点中の重点として揺るがずに堅持し、より大きな決意、より大きな苦労で全面的小康の実現において農業・農村という弱い部分の補強を加速する。党委が統一的に指導し、党と政府が一致して共同管理を行い、党委農村工作総合部門が統一して協調を図り、各部門が各自の責任を担う農村工作指導体制と活動の仕組みを絶えず健全にする。「3農」活動に詳しい幹部を選んで省、市、県の党委と政府指導グループに入れることを重視する。各レベルの党委、政府は「3農」の戦略的位置づけ、農業・農村の発展の新たな特徴をしっかりとつかみ、農民の新たの期待に応え、民衆の訴えに関心をもち、際立った問題を解決し、「3農」問題をしっかりと行う活動能力を向上させる。党の民衆路線教育実践活動と「三厳三実」専門教育の成果を固め、波及させる。農業関連の行政審査・認可事項をよりいっそう削減し、下部に委譲する。「3農」の先見性、全局性、準備性の政策研究を強化し、政策コンサルタントの仕組みを健全にする。農村の各種改革を着実に推進し、各地方がそれぞれ差別化された模索を行うことを容認し、奨励する。承認を得て展開している農村改革の試行に対し、複製可能、普及可能な経験を絶えず総括し、関連政策の策定と法律法規の策定・改正・廃止・説明を推進する。農村改革試験区の活動を踏み込んで推進する。農村の経済社会発展調査統計の水準を全面的に向上させ、第三次全国農業センサスを着実にしっかりと行う。世界の農業データの調査分析システムの構築を加速する。農村の法治建設を強化し、農村の財産権保護、農業市場の規範的運営、農業の支援保護、農業資源環境などの面の法律法規を整備する。

 28.農村の末端党組織建設を強化する。農村の末端党組織の指導の核心的地位を揺るがずに終始一貫堅持し、農村の末端党組織の戦いの堡塁としての役割と、党員の先鋒としての模範の役割を十分に発揮させ、農村末端における執政の組織的基礎を絶えず強固にする。各レベルの党委が農村末端における党の建設工作を行う責任制を厳格に実行し、県レベルの党委が「一線(現場)指揮部」の役割を発揮し、郷全体の前進、県全体の向上を実現する。市・県・郷の党委書記が農村の末端党組織建設を取り組むための問題リスト、任務リスト、責任リストを作り、市・県・郷の党委書記が末端党建設を取り組んだ職務履行報告の評価・審査を堅持して行う。郷・鎮の指導グループ、特に党委書記に優秀で有能な人材を配置し、郷・鎮党委の思想、業務姿勢、能力建設を確実に強化する。農村末端党組織のリーダーをしっかりと選び、用い、管理し、農村党員の陣容建設を強化し、引き続き軟弱で士気の緩んだ村の党組織を整頓し、「第一書記」選抜派遣を真剣に行う。末端党組織の設置を革新し、整え、党の組織と党の活動の全面的で有効なカバーを実現する。財政投入を主とする経費保障制度を健全にし、村レベル組織の運営経費と村の幹部の報酬待遇をはっきりと定める。大学生を村幹部にする取り組みを一層強化し、改善する。各レベルの党委、特に県レベルの党委は農村末端の党風・清廉政治建設の主体責任を確実に履行し、紀律委員会が監督責任をしっかりと履行し、全面的厳しい党管理の要求を農村末端まで具体化し、責任の不履行、監督管理責任の不履行に対しては厳しい問責を行う。末端幹部の業務姿勢の転換に力を入れ、仕事をしない、やり方が規範的でないなどの問題を解決し、農民大衆の身近な腐敗問題に対する監督・審査の度合いを強め、土地徴収、農業関連資金、貧困対策開発、「3資」管理などの分野の虚偽報告、私的流用、汚職など農民大衆の権益を侵犯する問題を重点的に調査・処罰する。農民の負担増に対する監督管理を強化する。

 29.農村の管理の仕組みを革新し、完全にする。郷・鎮のサービス型政府建設を強化する。経済の発達した鎮の行政管理体制改革深化の指導意見を研究し、提出する。法に基づき村民による自治の試行を展開し、村の党組織が指導する村民自治の効果的な実現形式を模索する。農村のコミュニティー建設の試行作業を深化させ、重層的な共同統治の農村コミュニティー管理構造を整える。実際に必要な地方で村民小組あるいは自然村を基本単位として村民自治の試行を展開する。実務的で効果的な村務監督委員会あるいはその他の形式の村務監督機関を設置し、健全にする。村統治の中で村民規約の積極的役割を発揮させる。農村関連の陳情で際立った問題の特別対策を踏み込んで展開する。農村法律サービスと法律支援を強化する。県・郷・村の三つのレベルの総合統治センター建設を推進し、農村の治安管理体系を完全にする。農村の良くない風紀に対する特別対策を展開し、農村のポルノ・賭博・麻薬、非合法な宗教活動など突出した問題を取り締まる。法に基づき、農村の生産と生活秩序を乱し、農民の生命と財産の安全に危害を加える犯罪を取り締まる。

 30.農村の精神文明建設を深化させる。中国の特色ある社会主義と中国の夢の宣伝教育を踏み込んで展開し、農村の思想・道徳建設を強化し、社会主義の核心的価値観を強力に育て、発揚し、農民の国家意識、法治意識、社会責任意識を強くし、誠実・信用教育を強化し、契約精神(信用を重んじる)、科学精神を提唱し、農民の文明的素養と農村の社会文明のレベルを高める。文明村・鎮、「星レベル文明戸」、「五好文明家庭」創出を踏み込んで展開し、文明的な村の風紀、優れた家風、新しい村の人格者文化を育成する。優秀な末端幹部、道徳模範、身近な優れた人など先進的事例を広く宣伝する。優れた伝統文化を発揚し、古い風俗、習慣を改め、健全で文明的な新たな風紀を打ち立てる。

 習近平同志を総書記とする党中央の周りにしっかりと団結し、刻苦奮闘し、実務に励み仕事をしっかりと行い、難関を攻略し苦難を克服し、農業・農村工作の新たな局面を切り開き、小康社会の全面的完成の最終段階で偉大な勝利を収めるためにより大きな貢献をしよう。〔北京1月27日発新華社=中国通信〕

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